産前・産後ケア
TOIROでは産前産後ケアにかなりの力を入れています。
クリニックの方針は「TOIROで提供できる知識をすべて提供したうえで、ママとパパ自身に選択してもらい。十人十色のストーリーを創りあげてもらうこと」です。
私たち医療者の言葉はママやパパにとって大変重みがあり、例えばクリニックの方針で「無痛分娩を推奨している」「母乳を推奨している」と掲げ誘導すれば多くのママ、パパがこちらの誘導に沿った返答をしてくれることを私たちは現場での経験から知っています。
しかし誘導された選択以外の情報をのちに知り、自分のした選択を後悔する方もいらっしゃいます。
そのため私たちは専門職としての知識を自分たちにとっての有益なものだけでなく、皆様に隠さず提供します。そしてその情報をもとに自ら選択していっていただきます。現代はインターネットやSNSで容易に情報を得ることのできる時代ですが誤った情報も溢れています。
正しい知識のもと、自ら選択していくことは女性の自尊心も高め満足のいく出産につながります。そして満足のいく出産をすることは、のちの育児をスムーズに始めることができる要因のひとつです。
妊婦健診に来たママ（パパ）には必ず助産師との面談をしてもらいます。いざとなると質問しようとしていたことを忘れてしまいがち。健診後に必ず質問用紙をお渡しし、自宅にて記載してもらっています。どんな些細なことでも大丈夫ですし、質問用紙に書いてきたことだけでなく、助産師とのおしゃべりを楽しみましょう。今日おしゃべりした助産師が出産のときの担当となるかもしれません。TOIROスタッフは笑顔で温かく皆様をお迎えします。
「出るなら母乳をあげたい」ほとんどのママが完全といかずとも母乳哺育を希望されます。母乳哺育をスムーズに始めることはとても大切。そのために妊娠中からのおっぱいのケアは必須。ベストな状態で母乳哺育のスタートダッシュを切ることができるよう、妊婦健診では助産師が妊娠中から母乳哺育の確立に向けたお手伝いをします。
日本では未だに、「妊婦さんは無理しちゃダメ」「じっとしていなさい」という風潮があります。しかし海外では妊婦さんがランニングしたりトレーニングしたりすることも珍しくありません。
産科診療ガイドラインでも一定の条件を満たしていれば妊娠中の運動はむしろ推奨されています。TOIROには産婦人科専門医が敷地内にいる中安心して運動できる環境があります。
TOIROの教室は大変充実しています。正しい知識を得てもらうため複数回に分け、妊娠・出産・産後に備えます。
私たち専門職が提供する正しい知識のもとに、ママが「自らの意思で選択」することをサポートします。
また妊娠・出産・産後はパパの理解も必要となります。目の前で起こるパートナーの変化だけではなかなか知識は得ることができませんし、サポートの仕方がわからないものです。そのためパパも含めた教育をTOIROでは大切にしています。
当院では分娩中の陣痛を和らげる無痛分娩の実施が可能です。
ただし無痛分娩には妊娠中からの準備が必要となります。その準備の一環として無痛分娩をご希望される方にはできる限りご夫婦で無痛分娩教室に参加していただきます。
正しい知識を学び、いよいよ妊娠後期。
出産が近づくとどのようなお産をしたいのかママと助産師が話し合い作成していきます。
出産というイベントは人生においてわずかな数しかない方がほとんどであり、後悔しても戻ることはできません。満足する出産はスムーズな育児のスタートにも繋がります。
計画通りに必ず行くものではないものですが、自ら選択した方法を遂げるために何が必要なのかをスタッフとともに整理し、自らが出産に備えることが大切です。また当院ではパートナー以外にもお子様の立ち合いも可能です。
母乳哺育を希望されている方でも完全母乳で退院されるママばかりではありません。
母乳哺育を強く希望していない場合でも、退院後の授乳量が足りているのかどうかという不安はほとんどのママが感じることです。退院後も母乳哺育が確立できるよう精一杯サポートさせていただきます。
TOIROで出産された方全員が必ず受診してもらう健診となります。産婦人科医による母体の診察はもちろん、小児科医による赤ちゃんの診察も行います。また助産師や看護師との面談もありますので不安なことはなんでも相談できます。
TOIROでは当院助産師による「偏食に悩むママの離乳食教室」や保育士考案の親子で楽しめる教室など多彩な産後教室を準備しております。
詳細は今後更新してまいりますのでお楽しみに。